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Retinaスクリーンショット

Retinaスクリーンショットは、高DPI(Retina)ディスプレイで撮影した画像です。表示中のビューポートより縦横のピクセル寸法が2倍または3倍になり、鮮明な一方、ファイルサイズも大きくなります。

Retinaスクリーンショットが大きい理由

標準密度のディスプレイでは、1 CSSピクセルが1物理ピクセルに対応します。幅1,440 CSSピクセルのブラウザウインドウから、幅1,440ピクセルのスクリーンショットができます。

デバイスピクセル比(DPR)が2のRetinaディスプレイでは、1 CSSピクセルを2×2の物理ピクセルで描画します。同じ幅1,440 CSSピクセルのウインドウから、幅2,880ピクセルの画像ができます。上位モバイル端末に多いDPR 3なら、幅4,320ピクセルです。

視覚的な単位あたりの細部が増えて鮮明になりますが、ファイルも大きくなります。2倍のRetina画像には、同じビューポートを1倍で撮った画像の4倍のピクセルがあります。縦横それぞれ2倍だからです。ファイルサイズも増え、1倍で500 KBのPNGが2倍では1.5〜2 MBになる場合があります。

画面では小さく見える部分を撮影しても、論理ピクセルより物理ピクセルがはるかに多いため、大きな高解像度画像ができることがあります。

影響する場面

  • Web表示: 2倍の画像をピクセル寸法どおりWebページへ置くと、想定の2倍に表示されます。CSSのwidthheightまたはwidth属性で論理サイズへ合わせると、Retina画面で特に鮮明に見えます
  • 印刷: Retina撮影の追加ピクセルが役立ちます。2倍画像なら、1倍では粗く見える大きさでも、300 DPIで実用的な物理サイズへ印刷しやすくなります
  • ドキュメント: 高DPI画面では鮮明ですが、Web配信には大きすぎる場合があります。1.5倍へリサイズするか、レスポンシブ画像を用意すると、鮮明さと容量を調整できます
  • ファイル保存: Retinaディスプレイで数百ページを一括撮影すると、1倍より大幅にデータが増えます。保存容量と通信量を見積もるときは、ファイル増加を考慮してください

撮影解像度を調整する方法

多くの撮影ツールとヘッドレスブラウザでは、デバイスピクセル比を明示できます。

PuppeteerとPlaywrightでは、deviceScaleFactorオプションがDPRを制御します。実際のディスプレイに関係なく、1にすると標準密度、2にするとRetina相当の画像になります。

macOSの標準スクリーンショット機能(Cmd+Shift+3またはCmd+Shift+4)は、常にディスプレイのネイティブDPRで撮影します。Retina MacBookでは2倍です。サードパーティ製ツールには、1倍で撮影できるものもあります。

WindowsのSnipping Tool(Win+Shift+S)は、システムの表示倍率に合わせて撮影します。ディスプレイと設定により、100%(1倍)、125%、150%(実質1.5倍)、200%(2倍)などになります。

自動撮影ツールによっては、撮影ごとにDPRを指定し、1回の一括処理で1倍と2倍の両方を生成できます。

繰り返し撮影する場合、「Retina」は実質的に「デバイスピクセル比を明示して撮影する」という意味です。コードで固定すれば、レビューしやすい小さい1倍画像と、マーケティング、印刷、保管に使う鮮明な2倍画像を目的に応じて選べます。

よくある失敗

  • WebでRetina画像をピクセル寸法どおり表示する: 幅2,880ピクセルの画像をCSSで指定せずに置くと、標準ディスプレイでは幅2,880 CSSピクセルとなり、想定よりはるかに大きくなります。表示寸法を必ず明示してください
  • 一括処理でファイルサイズを考慮しない: 500ページを1倍ではなく2倍で撮ると、合計保存容量はおよそ4倍になります。大規模な撮影前にRetina解像度が必要か判断します
  • 不適切な再サンプリングで縮小する: 2倍画像をニアレストネイバー法で1倍へ縮小すると、輪郭がぎざつきます。滑らかな縮小にはバイキュービック法またはLanczos法を使います
  • すべての画像がRetinaだと思う: 異なる端末を使うと、1倍と2倍の画像が混ざり、寸法がそろいません。撮影時のDPRを統一するか、明示的に指定できる自動ツールを使います

よくある質問

スクリーンショットが想定の2倍になるのはなぜですか?

Retinaまたは高DPIディスプレイで撮影している可能性があります。2倍ディスプレイは1つのCSSピクセルを縦横2個ずつ、合計4個の物理ピクセルで描画するため、1,440×900のビューポートから2,880×1,800の画像ができます。

共有前にRetinaスクリーンショットを縮小すべきですか?

用途によります。標準密度でWeb表示するなら1倍へ縮小すると、過度に大きい画像を避けられます。印刷や高DPI画面では、追加のピクセルが役立つため、そのまま保ちます。

デバイスピクセル比とは?

デバイスピクセル比(DPR)は、物理ピクセルとCSSピクセルの比率です。DPR 2では、1つのCSSピクセルを2×2の物理ピクセルで描画します。多くのRetinaディスプレイはDPR 2または3です。

Retinaスクリーンショットは標準ディスプレイで違って見えますか?

標準ディスプレイでピクセル等倍表示すると、想定の2倍の大きさに見えます。元のビューポートサイズへ縮小して表示すると、追加のピクセルデータによって鮮明に見えます。

Retinaディスプレイで1倍の画像を撮れますか?

撮影ツールやヘッドレスブラウザによっては、デバイスピクセル比を明示できます。RetinaディスプレイでもDPRを1に設定すれば、ビューポート寸法と一致する標準密度の画像を作れます。

出典

関連資料

Retinaスクリーンショットとは | 用語集 | Shotomatic